選定ツールの使い方
任意の位置で扉(蓋)をピタッと止めるフリーストップトルクヒンジ
用語解説
重力によって発生する扉(蓋)にかかる力の作用を示します。
軸に対して蝶番が発生させる回転力(支える力)を示します。
扉(蓋)を開閉する際に、手によって操作する位置を示します。
重心は扉(蓋)の重さの中心を示しています。平板の場合、重心は板の中心と同一になります。複雑な形状の場合は、CADソフト等を使用して算出することができます。詳細はお使いのCADソフトメーカーのサイトをご確認ください。
トルクヒンジのタイプ
トルクヒンジには調整式と固定式があります。調整式は設置後に微調整ができます。仕様が確定していれば、固定式のほうが安価で取付けも簡単です。
調整式 B-1159
固定式 BP-151
グラフの見方
操作点
扉のモーメントは、回転軸から重心が水平状態の時が最大値になります。選定ツールでは扉の開閉角度が0度から100度の間でどこでもフリーストップできるように、最大値を基準として算出しています。
調整式
調整式を選ぶと取付後でも回転の固さの調整ができます。調整式の場合、トルク調整の上限値が扉(蓋)のモーメントを上回るものが選定されます。
トルク調整の上限値≧扉(蓋)のモーメント
理想のトルク値以上に調整してご利用ください。
固定式
固定式の場合、トルク値の公差を考慮した下限トルクが扉のモーメントを上回るものが選定されます。
下限トルク合計≧扉(蓋)のモーメント
トルクは調整できなため、操作力のグラフを確認しながら選定するようにしてください。
扉の操作力
操作点を持ち上げるために必要な力(持上操作力)と操作点を押し下げるために必要な力(押下操作力)を示しています。
調整式
理想値は条件下での計算値を表しています。最大値は公差を示しています。
固定式
最大値、最小値があるのはトルクの公差を示しているためです。目安としてご利用ください。
扉のモーメントと蝶番のトルク値の差が大きいほど操作力が大きくなるため、動作として重く、固く感じるようになります。風が強い所や振動する機器に設置する場合等は安全を考慮して固めの設定をするようにしてください。
また、表示される結果は計算値になります。施工される環境によっても誤差が生じるため、実機にて必ず検証するようにしてください。