スライドレール選定のご注意

ご使用の条件(引出しの大きさ及び重心位置、使用頻度、使用環境、取付け方法など)によりスライドレールの性能(耐久性、耐荷重)は大きく左右されます。

許容荷重

インナーメンバー長さ及び引出し取付け幅の中心を重心とした時に、実際に使用できる安全率を考慮にいれた最大荷重を許容荷重としています。

許容荷重と使用回数

許容荷重とスライドレールの使用回数は密接な関係にあり、設定条件により異なります。使用回数が増えれば推奨荷重値は減少します。

使用回数
推奨荷重N
10,000回
許容荷重(N)

この使用回数は、引出し、収納の繰り返し動作での目安となる値です。 引出し取付け幅の大きさ、重心位置、取付け方法、使用頻度などにより異なり ます。

取付け方法について

スライドレールの取付けは、レールを垂直な状態で左右平行(同一水平線上)に取付けることが重要です。 又、取付けねじは、緩み止めのため「緩み防止剤」の塗布をお奨めします。

良い例
垂直、平行な状態

引き出し側筐体側

悪い例

スライドレールが垂直に取付いていない

スライドレールが同一水平線上にない

操作について

スライドレールを速いスピードで引出し、収納したり、引出した状態で強い衝撃が加わると破損の原因となります。スライドレールに大きな衝撃が加わらないように筐体側にストッパーや緩衝装置を設けることをお奨めします。

その他

使用温度

標準仕様においては、常温の範囲内でご使用ください。常温以外の温度で使用される場合は、お問合せください。

潤滑剤

永くご使用いただくために、定期的に摺動部に潤滑剤の塗布をお願い致します。(推奨グリス:リチウム石鹸基系極圧グリス)

スライドレール用語解説

●アクセスホール
スライドレールを取付ける際に使用する工具用穴。
●インナーメンバー
スライドレールを構成するメンバーで、アウターメンバーの内側に位置しアウターメンバーより小さめ。主に移動側で使用される。
●キャビネットメンバー
固定側となるメンバー。移動側はドロワーメンバーという。
●ストップ機構付
スライドレールを全開したときに、引き抜くことができないタイプ。全開状態では保持(ロック)はされない。
●ディテント機構
スライドレールを全開したとき、あるいは全閉したときに簡易的に保持する機構。
●ドロワーメンバー
移動側となるメンバー。固定側はキャビネットメンバーという。
●消音バンパー
スライドレールを全開・全閉した時に消音機能を有するパーツ。フェルト・バンパー・ゴムクッションなどがある。
●許容荷重
トラベルおよび、取付け幅の中心における静荷重。

技術情報

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